ようこそ。神戸大学保健管理センターへ。

いろんな悩み、寄せられています・・・
こころ からだ
保健管理センター心と身体の健康相談

梅雨入りとともに鬱陶しい毎日が続きます。あなたの心や身体の調子、いかがでしょうか?多くの方々に日々利用していただいております保健管理センター。昨年度の利用者総数は 2,5736 人で、健康相談の利用者数も 5,055 人 (救急処置・「からだの健康相談」 4,013 人、「こころの健康相談」1,042 人) に上りました。これは5年前と比べましても、救急処置・「からだの健康相談」で約 1.3 倍、「こころの健康相談」で約 5.9 倍の利用者増ということになります (図1)。精密検査や継続加療等のために病・医院へ紹介となった方も 547 人ありました。現代のキャンパスにおける学生や職員の皆さんの心と身体の病い・・・いったいどのようになっているのでしょう?

昨年度、四千人以上の利用者があった救急処置と「からだの健康相談」で最も多かったのは、急性上気道炎・肺炎などの呼吸器疾患 (1,070 人) でした。次いで、高血圧症・不整脈などの循環器疾患 (693 人)、急性胃腸炎・胃十二指腸潰瘍などの消化器疾患 (429 人)、腎炎・膀胱炎・腎尿路結石などの泌尿器疾患 (392 人)、外傷 (385 人) 等となっています。ストレスが誘因や増悪因子となる疾患が目立っています。昨年、今年と猛威を振るったインフルエンザでも、無理を重ねて拗らせてしまってから来所される方がありました。

一方、「こころの健康相談」 (図2) では『精神衛生および健康に関する問題』を抱える方が約8割 (810 人) に達していました。その他、『対人関係に関する悩み』を訴えた方が 181 人、『進路に関する悩み』138 人、『家庭や家族に関する悩み』79 人、『就学上の問題に関する悩み』70 人、『性に関する悩み』37 人等となっており、一人でいくつもの問題を持つ方もありました。ストーカーやセクハラといった相談も出てきています。

保健管理センターにおける「からだの健康相談」や「こころの健康相談」に寄せられる心や身体の病いは、ある意味では今日の大学や社会が抱える諸問題を反映したものと申すことができるかもしれません。「困った時のホケカン (保健管理センター) だのみ」とは、ある4回生が書き残した言葉ですが、保健管理センターには学生さんのみならず、様々な方々からの訴えが寄せられてまいります。魅力ある大学を!と叫ばれる今日、こうした生の声に耳を傾け、大学として生かして行くシステムを構築することが必要なのかもしれません。

昨年11月に国立大学等保健管理施設協議会において実施されたアンケート調査でも、加盟96国立大学 (回答88校) の内、保健管理センターと評議員会・部局長会等との連携がなされている大学が29校、学生委員会・厚生補導委員会等との連携がなされている大学が32校ありました。

保健管理センターでは平成10年度より、夜間主コースや六甲台から離れたキャンパス (楠キャンパス・名谷キャンパス) の皆さんにも利用していただき易い環境を!との願いから、予約制時間外診療を開始させていただきました。またこれからも、学生や職員の皆さんの様々なニーズに答えるべく、サービスを充実させて行きたいと考えております。御意見、御要望をお待ちしています。心や身体の調子・・・おかしいなと思ったら、いつでも早めに保健管理センターへ。

(備考) 受付時間は土・日曜日、祝日を除く毎日9:00~17:00です。新入生健康診断実施日とその前後、年末・年始は休みです。整形外科、耳鼻咽喉科、皮膚科、放射線科、産婦人科、眼科は月1~2回の予約制です。健康相談を希望されます方は保健管理センターへ直接来られるか、電話で申し込んでください。 (待ち時間の緩和のために、できればまずお電話をください。特に、予約制の診療科については、2日前までに申し込んでください。) 「こころの健康相談」については、手紙や電話での相談も受け付けています。

(図1)
(図2)

「からだの健康相談」 (上図) と「こころの健康相談」 (下図) における年間利用者数の推移

本学におけるメンタルヘルスケアーは、平成7年 (1995 年) 10月以降カウンセラーを加え、精神神経科医や他科の医師と連動して、総合的にあらゆる心の悩みに対応する相談体制へと移行。

その後さらに、平成10年 (1998 年) 7月からは、職員の皆さんにも利用していただきやすい環境を整えるため、「こころの健康相談」 (旧称「学生相談室」) と名称を改め、現在に至っています。

 

神戸大学保健管理センター

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