ようこそ。神戸大学保健管理センターへ。

人知れず悩める方へのメッセージ・・・
こころ からだ
「心と身体の健康相談」のポスターができました

夏期休暇期間に入り、蝉の声を除けばキャンパスも心持ち静かな感がいたします。

この時期、親元に帰省したり旅行に出る学生さんがいる一方、帰省せずに黙々と勉学や実験に励む学生さんもおり、一人一人の方にとりましては親しく相談する友人が身近からいなくなる空白の時を迎えることにもなります。

先日、厚生省から新しい人口動態統計が発表され、昨年の我が国における死亡原因の第1位は悪性新生物で、以下、2位心疾患、3位脳血管疾患、4位肺炎、5位不慮の事故、6位自殺、7位老衰、8位腎不全、9位肝疾患、10位糖尿病・・・となっています。特に自殺で亡くなった方の数は 31,734 人 (人口10万人当たり 25.3 人) で、実数では過去最高を記録しました。大学生におきましては、他の年齢層に比べて "不慮の事故" と "自殺" による死亡の割合が高いのが特徴で、全国大学メンタルヘルス研究会による調査 (平成9年度調査参加校、国立61大学) でも、大学生の死亡原因の第1位は不慮の事故[学生10万人当たり (平成元年~8年平均) 18.4 人]、第2位自殺[同、12.4 人]、第3位病死[同、10.3 人]となっています。神戸大学でも最近10年間に20人 (学生19人、職員1人) の自殺者があり、学生における10万人当たりの死亡者数 (平成元年~10年平均) は 12.5 人でした。殊に、阪神淡路大震災の年 (平成7年) には7人もの自殺者が集中しており、精神的・肉体的ストレスに対する人間の脆さを改めて感じさせられます。

昨年度、保健管理センターの総利用者数は 2,5736 人で、毎日の健康相談の利用者数も 5,055 人 (救急処置・「からだの健康相談」 4,013 人、「こころの健康相談」1,042 人) に上りましたが、まだまだ誰にも相談できずに悩んでいる方がおられるのではないでしょうか。保健管理センターでは、この度「心と身体の健康相談」についてのポスター (下図) を作成させていただきました。心や身体のことで人知れず悩んでいる方々へのメッセージになればと、願っております。大きめの B 3 サイズのものは部局等の掲示板用に、コンパクトな B 4 サイズのものは指導教官お一人お一人のお部屋にと用意させていただいております。

保健管理センターについての案内は、日常「六甲ひろば」をはじめ「OUTLINE OF KOBE UNIVERSITY」・「ROKKO WINDS」・「学生生活案内」等の誌面や、「保健管理センター案内」等の刊行物、インターネットホームページ、新入生オリエンテーション・留学生オリエンテーションといった機会を通じてさせていただいておりますが、「悩める方」にとりましては「悩める時」に「相談できる人や場所」に思い当たれるかどうかが生死の分かれ道ともなってまいります。このポスターが身近なところに永く掲示していただけ、各部局や指導教官の先生の下で日々勉学や仕事に励む学生・職員の方々に、自発的な受診の切っ掛けとなりますよう祈るものです。

(備考) 受付時間は土・日曜日、祝日を除く毎日9:00~17:00です。新入生健康診断実施日とその前後、年末・年始は休みです。整形外科、耳鼻咽喉科、皮膚科、放射線科、産婦人科、眼科は月1~2回の予約制です。健康相談を希望されます方は保健管理センターへ直接来られるか、電話で申し込んでください。 (待ち時間の緩和のために、できればまずお電話をください。特に、予約制の診療科については、2日前までに申し込んでください。) 「こころの健康相談」については、手紙や電話での相談も受け付けています。

 

神戸大学保健管理センター

〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1番1号
TEL:078-803-5245   FAX:078-803-5254