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不整脈，狭心症，心筋梗塞・・・睡眠不足とストレスにご用心！

桜の花も咲き誇り、今年も新入生を迎える頃となりました。この時期、大学が華やぐと同時に、職員の方々にとりましては、普段にも増して忙しい毎日となってまいります。中でも、新しい職場に移られた方々にとりましては、慣れない仕事もあって、心身の不調を来たし易い時でもあります。

ストレス胃炎とかストレス潰瘍と呼ばれますように、胃や十二指腸といった消化器はストレス症状の出現し易い臓器の代表ですが、心臓もまた、そうした臓器の一つです。動悸 (心臓がドキドキする) や胸部不快感を訴えて保健管理センターを訪れられた方々の中にも今までに、心室性期外収縮などの不整脈をはじめ、狭心症、心筋梗塞といった様々な心疾患が発見されています。日常の心電図が正常な方でも、睡眠不足が続いたり過度のストレスがかかりますと不整脈が出現し、その種類や出現頻度によっては心臓性突然死の原因ともなってまいります。もともと心電図異常を指摘されている方々にとりましては、なお一層の注意が必要ともなりましょう。

疲労時における心肺機能の研究からは、睡眠不足が心拍出量 (心臓の収縮によって送りだされる血液の量) を低下させ、早い時期に無酸素代謝を起こし始めることが知られています。スポーツ競技大会における突然死事故にしましても、無理なスケジュールや睡眠不足での参加が原因として指摘されることが多いようです。

保健管理センターでは心電図検査を、各種健康診断［学生の方々に対しましては新入生健康診断、運動部健康診断、留学生健康診断、職員の方々に対しましては一般定期健康診断、農学部附属農場健康診断、退職予定者健康診断］において実施しています。こうした定期健康診断によって自らの基礎疾患の有無を知っていただきますとともに、常日頃、睡眠摂取とストレス解消に向けての工夫を心掛けていただきますよう願うものです。心電図検査は日常の「からだの健康相談」においても実施していますので、気になる症状がおありの方は、早めに予約の上、御利用ください。また「こころの健康相談」ではあらゆる悩みや心配事についての相談を受け付けています。