ようこそ。神戸大学保健管理センターへ。

不整脈,狭心症,心筋梗塞・・・睡眠不足とストレスにご用心!

保健管理医 小林 俊三 (こばやし しゅんぞう) 先生 (精神神経科) をご紹介します。
昭和58年 山口大学医学部卒業。関西青少年サナトリューム、市立加西病院勤務を経て、平成6年10月より神戸大学医学部附属病院 (精神科神経科) 助手。平成9年7月神戸大学医学部 (精神神経科学講座) 助手となり、平成12年4月より現職併任。神戸大学医学部附属病院では病棟医長、外来医長を歴任。日本精神神経学会、日本精神分析学会に所属する精神療法のエキスパートです。

悩めるあなたの強~い味方。 ぜひ一度ご相談あれ!!

風薫るさわやかな季節を迎えました。その一方で、五月病とも言われますように、新入生にとりましては入学時の緊張と心の昂まりが冷め、ふと目標を見失いがちになる頃でもあります。大学に出かけて他の人と交流するのが難しくなる"ひきこもり"・・・対人恐怖症や登校拒否、スチューデント・アパシーなどと呼ばれてきたものにオーバーラップし、最近では社会人の方々にも見られるようになってきました。今回はこの"ひきこもり"についてお話しさせていただきましょう。 ストレスの原因が無くなり (ストレスの"荷下ろし"と言います)、自由な状況に放り出されますと、それまで未解決だった心のテーマが頭を擡げてまいります。そのテーマは、「養育の課程で自分には足りなかったと感じている何か」であることもありますし、「具体的な心の傷」であることも、「対人関係上の困難」であることも、「性格や性の悩み」であることもあります。また、「自分はどんな人間なのか、どうなりたいのかについての不確実さ」である場合もありましょう。 "ひきこもり"の心の内側の世界 (内界) の特徴は、「誰かをとても求めていながら、他人に接近することを恐れている」ことにあります。もし、あなたの周りの誰かが"ひきこもり"を始めたとすると、あなたは「そっとしておいてあげたい」という気持ちと、「そっとしておけない」という気持ちの間で揺れ動くかもしれません。この迷いは、"ひきこもる"方の「 (他人と) 触れ合いたいけど、触れ合うのはこわい」という迷いと連動しているようです。私達は"一人でいること"がマイナスの面ばかりではなく、プラスの面も持ち合わせていることを良く知っています。"一人でいること"は本当の自分が静かに生き生きとしている時間でもあるからです。しかし、"一人でいること"が傷つけられた恨みや劣等感、屈折、寂しさ、空虚感、それらを見つめたくないための空想などによって満たされている時、心のサポートが必要になってまいります。 保健管理センターでは内科医他による「からだの健康相談」とともに、精神神経科医とカウンセラーによる「こころの健康相談」を受け付けています。手紙や電話での相談も受け付けていますので、気楽に相談することをお勧めいただければと思います。あなたの周りのその方にもきっと一助となることでしょう。

神戸大学保健管理センター

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