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「心の問題」を早期発見・早期治療 ・・・新入生に対する UPI
(University Personality Inventory) 」

大学入試センター試験が終わり、個別学力検査も終了しますと、今年も新入生を迎える季節が間近になってまいります。多くの人達が希望に胸ふくらませて大学での新しい生活に入っていくことでしょう。その一方でまた、入学を前に心身の健康に不安や問題を抱える人達がいることも事実です。保健管理センターでは毎年、そうした人達の早期発見・早期治療に向けて、健康調査を新入生健康診断に併せて実施しています。

◆心理テストとしてのUPI (University Personality Inventory)

その内、健康調査 (II) のUPI (University Personality Inventory) [下図]は、学生の「心の問題 (精神医学的問題)」のチェックのために開発された心理テストで、予め用意された60項目の中から、自分に当てはまる項目を全て選んで○印を付けるものです。選択された項目数が多い場合 (通常30項目以上) や、「死にたくなる」など危機的な状態を示す項目が選択されている場合には、保健管理センターから本人に連絡を取り、カウンセリングなど「心のサポート (精神保健的援助)」を行っています。また、そのいずれにも該当しない場合でも、本学の調査用紙には自由記載欄が設けてあり、保健管理センターからの連絡を希望できるようになっています。

◆"うつ病"などの発見に成果を上げるUPI

平成13年度新入生 (学部・大学院) における UPI では、上記の基準に基づいて連絡が必要と考えられた方が105名あり、その内20名が保健管理センター「こころの健康相談」を訪れました。また、保健管理センターからの連絡を希望した方が10名あり、その全員が「こころの健康相談」を訪れています。「こころの健康相談」を利用した合計30名の中からは、うつ病6名、人格障害1名、神経症1名、摂食障害4名が見い出されていますが、幸い早期のカウンセリングや薬物療法が効を奏し、問題を抱えながらも元気にキャンパスライフを送っています。

◆UPIで「心の問題」を自己チェック

保健管理センター「こころの健康相談」の利用者数は年々増加し、平成13年度は2月末現在で1535人と、昨年度の年間利用者数1290人を早くも上回っています。「心の問題」は「身体の問題」以上に本人も周囲も"気付きにくい"、"言い出しにくい"といった面があります。UPI は学生用に開発されたものですが、職員の方々にも充分利用していただける内容となっています。一度試してみられませんか?当てはまる項目が多い場合など、保健管理センター「こころの健康相談」を気楽に御利用ください。

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