熱中症予防のためにできること
梅雨入りし、じめじめした気候となりました。本格的な暑さが迫り、熱中症が心配されます。
神戸市では、熱中症での救急搬送者数が2024年度で、1089件と過去10年では最も多い年となりました。月別でみると、7月が最も多く、これからの季節はとても注意が必要といえます。
熱中症になると・・・
暑い環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスがくずれ、体内の体温調節がうまく機能できなくなり、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感などの自覚症状、重症になると、失神や痙攣、意識障害なども起こります。
予防するには・・・
① 気温と湿度に注意
気温28℃、湿度65%を超えると熱中症への警戒が必要とされています。
運動(クラブ活動など)をする時は、WBGT(暑さ指数)を確認しましょう。
WBGT28℃以上で厳重警戒(激しい運動は中止)、WBGT 31℃以上で運動は原則中止です。
WBGTは、環境省のサイトで確認できます。
熱中症予防情報サイト
日本スポーツ協会:スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック

② 暑熱順化
暑さにからだが慣れるように、熱中症の危険が高まる前の時期から、少しずつ汗をかく機会を増やしましょう。
入浴や運動(ウオーキングの場合は1回30分、ジョギングでは1回15分/週5日程度)がお勧めです。
暑熱順化(熱中症ゼロへ)
③ こまめな水分補給
室内・室外を問わず、のどが乾いていなくても、水分を補給しましょう。就寝時、起床時にはコップ1杯程度の水を飲むと効果的です。
運動する場合は、特に注意が必要です。のどが渇く前、また定期的に時間を決めて飲水しましょう。
多量に汗をかいたときは、スポーツ飲料や経口補水液が効果的です。
④涼しい服装
外出時には日傘、帽子をかぶりましょう。運動時は、特に通気性のよい、汗を吸収し、乾きやすい素材の衣服を利用しましょう。
⑤休憩をこまめに
決して無理をせず、こまめに休みましょう。自宅では、エアコン(目安はエアコン使用時の室温が28℃)や扇風機を一緒に使うなど効果的に温度調節しましょう。
⑥睡眠・食事・体調管理
体温測定・体調チェック、十分な睡眠と食事をしっかり摂り、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。
今回は、熱中症の予防についてお話ししました。これから続く梅雨、そして本格的な暑さへの対応の参考にしてください!
暑さに負けない!暑さと共存する!安心・安全な大学生活を過ごしましょう!
熱中症予防のために(厚生労働省)
熱中症対策(神戸市)
環境省:熱中症予防情報サイト
